ジビエサテライトユニットとは


ジビエサテライトユニットとは、株式会社モールデックが開発した車輪ユニット脱着式トレーラーを利用した移設(移動)可能なジビエ1次処理サテライトユニットです。有害駆除や狩猟で手に入れた野生肉をジビエとして利用したい自治体や個人猟師の方に向けて開発いたしました。ジビエサテライトユニットは、野生肉の解体処理施設の建設問題に焦点をあて、お手ごろな価格で、移動(移設)を可能にしたすぐれものです。野生肉処理の人材不足や捕獲対象が近い場所で取れなくなった場合でも、移設して持続的な施設運営が可能です。

設置スペースも個人宅の敷地内に設置することも十分可能なサイズです。

2016年から開発計画が始まり、2016年11月に完成。2017年1月から実運用に向けた実証実験を行いました。

※1次処理(洗浄・剥皮・内臓摘出)と保冷までに特化し、それ以降の2次処理は既存の大型施設に委ねることになります。

ヒストリー

2016年9月 岐阜県庁の関係部署と鳥獣害被害対策、鹿やイノシシの一次処理を行うジビエサテライトユニットの打ち合わせをする。
2016年10月 関係者からのヒアリングを行い、開発に着手する。
2016年11月 完成したユニットを岐阜県谷汲サンサンホールで開催された鳥獣害対策サミット2016に展示参加する。
2017年1月 岐阜県郡上市高鷲町で実証実験を行う。(岐阜市~郡上市間をユニット移動)
2017年3月 中部経済新聞に実証実験の記事が掲載される。
  岐阜県におけるジビエ振興の先進技術開発成果報告会に参加する。(郡上市~岐阜市間をユニット移動)
2017年8月 実証実験の結果を生かして改良した新ジビエサテライトユニットの開発に着手する。
2017年9月 ジビエサテライトユニットが専門誌『けもの道 2017 秋号』に4ページに渡り紹介される。
2017年10月 新ジビエサテライトユニットの販売受付を開始する。
2017年11月 中日新聞岐阜経済面に新ジビエサテライトユニットが掲載される。
  中部経済新聞に新ジビエサテライトユニットが掲載される。
  日本経済新聞に新ジビエサテライトユニットが掲載される。
2017年12月 新ジビエサテライトユニットを受注する。

販売仕様


◎室内は1~2名の作業が可能なコンパクトサイズ

<大きさ>

・ユニットの大きさは4畳ほど。前室が一畳強、作業室が2畳弱、冷蔵室が1畳ほどの広さです。

・床面から天井までの室内高は約2.7メートルある為、本州鹿を懸吊して剥皮、内臓抜きを行うことが可能な高さです。

◎洗浄と前室

・搬入口外側上部のウインチ(オプション)を使い固体を吊り上げ洗浄します。洗浄後は、固体を床に触れさせることなく、ユニット内の懸吊レールに移し前室に引き込み検体を行います。

◎作業室

・検体が終わればレールに吊るしたまま作業室に固体を移し、剥皮と内臓出しを行います。

◎冷蔵室

・一時処理の終わった個体を冷蔵室に移します。キャスター付ハンガー(オプション)を利用すれば、固体を床に触れさせることなく、移し変えて冷蔵室に運べます。冷蔵室の収納は、吊るした状態で詰めれば鹿4体は入ります。温度管理はマイナス10℃まで設定が可能です。

◎トレーラーについて

・ユニットは専用トレーラーで移動が可能です。上部の処理施設ユニットと下部のトレーラーユニットが分離する「車輪ユニット脱着式」の構造(モールデック特許出願済み)になっていて、いわゆる「トレーラーハウス」ではありません。任意の場所まで施設ユニットをトレーラーに載せてけん引し、設置場所で施設ユニットのみを残します。車が通れる所であればどこにでも移設できるという機動力を備えた処理施設です。移動には、けん引免許が必要です。

◎設置について

・処理施設には、電気・ガス・水道といったライフラインを引く必要があります。また、食品衛生法の営業許可を取得するためには、上部の処理施設ユニットと下部のトレーラーが一体となった「車両」の状態ではなく、処理施設ユニットのみの設置となります。


外装・内装写真

動画